日 時:平成30年8月17日(金)14:00~16:00
場 所:多目的ルーム
講 師:岡田 洋一氏(鹿児島国際大学福祉社会学部教授)
参加者:50名
今回の精神保健福祉講座は“依存症について考える”と題し、鹿児島国際大学福祉社会学部教授 岡田 洋一先生をお招きし開催致しました。
依存症への理解として、依存症の原因は、さまざまな生きづらさから生じる負の感情に対して、アルコールや薬物の使用、あるいはギャンブルなどの、
他者との感情の交流が一切ない単独で完結する行動以外に対処する方法をもっていないことが原因であり、
アルコールや薬物等の使用そのものが原因ではないことを説明されました。
そのため、依存症者の特徴として、「自己評価が低い・自信がない」「人を信じられない」「本音を言えない」
「見捨てられる不安が強い」「孤立して寂しい」「自分を大切に出来ない」があることを説明されました。
回復へは、「本人がそう望むことが第一歩。当事者の話を聞き“こうなりたい”というモデルを見つけること。
これが“アディクションの回復の基本”。」と教えて頂きました。
また、ご家族も孤立し、苦悩されており、家族への支援も大切であることを語られました。
支援者に対しても、「回復のきっかけは、一人の人間として尊重される体験をする中で、自信を取り戻していく。
幸せになる権利や可能性はあり、その可能性は支援者が引き出すもの。」とメッセージを送られました。
最後は、参加された皆様の質問に丁寧に答えて下さいました。
参加された方々からは
「依存症者の家族へのケアが非常に大切だと言うこと、世の中にいろんな医療や福祉の施設が存在していることが分かってとても勉強になりました。ありがとうございました。」
「ここからの道のり(対応について)参考にしたいと思い参加させて頂きました。
どうもありがとうございました。私自身の心の健康を心がけて行きたいと思います。」
「分かりやすくて、心にきました!!ありがとうございました。」
といった感想を頂きました。
貴重なお話をして頂いた岡田先生、また参加して下さった皆様、ありがとうございました。