日 時:平成31年2月3日(日)10:00~11:30
場 所:多目的ルーム
講 師:内布 智之氏(ピアサポート専門員・精神保健福祉士)
参加者:38名
今回、一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構の代表理事をされている内布智之氏をお招きして、
「もっと知りたいピアサポート専門員~障害を生かして働くということ~」というテーマのもと講座を開催しました。
内布氏は、一般社団法人ソラティオで相談支援センターに週5日8時間正社員で勤務され、二足の草鞋を履きながら、相談支援専門員としても活躍されています。
まず、リカバリーストーリーとして、学生時代カヌー部だったことや発病するまでアルバイトを経験したこと、
発病後の幻聴や妄想状態で苦しかったこと、その後病院を受診して、デイケアや就労B型事業所に通い、
地域活動支援センターにピアサポーターとして働くことに結びついていったことのお話がありました。
熊本から鹿児島へ移住し、アウトリーチ推進事業でピアサポーターとして働かれ、就労B型事業所の立ち上げにも関わり、
ピアサポートの大切さを実感されたとのことでした。
さらに、鹿児島から東京へ移住され現職となり、ピアサポート専門員として、そして、精神保健福祉士としても活躍していることをお話して下さいました。
自分の発病から現在までを「華の青春時代」「暗黒時代」「回復時代」と軽妙にお話しされるのが印象的でした。
後半は、ピアサポート専門員の働き方について、他の専門職との協働の大切さやピアサポート専門員の研修の仕組みや研修プログラムについて教えて下さいました。
最後にピアサポーターとして、
「仲間として、似た経験を分かち合うものとしての仲間意識」
「ルールを守る、バウンダリーや守秘義務などの福祉サービスを提供するルールから外れないこと」
「利用者さんのしたいことや出来たらいいことが実現できるように一緒に歩むこと」
「枠にはめない、利用者さんを福祉サービスの範囲内で収めようとしないこと」
を大切に活動しているというお話がありました。
参加者の皆さんからは、
「時間がもうちょっと余裕があるとよかった、内容は勉強になりました。」
「ピアサポートの大切さをすごく感じました。」
「もっと鹿児島にピアサポーターの活動の場が広がればと思います。」
「ピアサポーターの活動による効果も具体的に知れて勉強になりました。」
という感想をいただきました。