日 時:平成30年1月14日(日)10:00~11:30
場 所:多目的ルーム
参加者:13名
今回の講座では、東京で精神科のデイケアや生活支援センター・就労移行支援事業所・大学などでWRAPのワークショップやプログラムのファシリテーターとして、また、都内の福祉事業所でピアスタッフとしても勤務している佐々木理恵氏をお招きして、「働くを通してなりたい自分になる!」というテーマのもと体験談と「リカバリーカレッジ」についてのお話をしていただきました。
佐々木氏の体験談では、病気を発症し、「何をやっているんだろうか?」「やりたいけれど思い通りにならない」などの苦しかったり、つらかった思いに声を詰まらせながら語られました。
入院中やデイケアに通っている頃は、出会った友達が力になってくれたこと、「病気があっても自分らしく生きたい」と強く思うようになったこと、WRAPに出会い、仕事としてWRAPの活動をすることが現在の働くことに結び付いていったことなど、そして、「働くことは回復なのだと思った」「活動することや社会とつながることが大切」「楽しいことをやっていると回復につながる」「働かないことを負い目に感じていたが、好きなことをやっているとよいと思う」ともお話して下さいました。
最後に、現在勤務されている生活訓練事業所で取り組んでいる「リカバリーカレッジ」について、イギリスでの研修に参加されてことを踏まえて、現在、世界的に広がりをみせていて、「治療」ではなく「学び」からリカバリーへという考えから、当事者と専門職が力を併せて、本人の強みを大事にし、主体的に学ぶ場を大切にしていることなどを教えて下さいました。
参加された方々から、「佐々木さんの経験に共感することがとても多かったです」「実際にリカバリーされた方の体験を聞けて良かったです。今後のイメージが出来ました」「回復モデルの話やリカバリーカレッジの話を聞けてよかったです」という感想をいただきました。