私がデイケアに通っていたのは、平成20年の頃だったと思います。
私は、一般就労していた時に統合失調症を発症し、デイケアに通うようになったので、
仕事の世界からデイケアの世界になじむには、少し時間がかかったのを記憶しています。
当時のデイケアには色々なプログラムがありました。
絵を描いたり、ハンドベルを演奏したり、音楽の時間に作詞をしてみたりと、多岐にわたっていました。
今まで仕事をしていたのが、学校に通うように様々なことをするようになり、苦手なことをする時には多少苦労していたように思います。
ですが、デイケアに通ったことによって、就労継続支援B型・A型の事業所があることを知りました。
同じデイケアに通っていた人達がB型の事業所で働くようになっていかれるのを見ていて、私もB型の事業所で働いてみようと意欲がわき、働き始めることができました。
今は、B型の事業所は卒業し、A型事業所であるラグーナ出版で仕事をしています。
勤務は1日6時間の月曜日から金曜日まで、週5日です。私のしている仕事は事務で、仕事内容としては、給付金の請求事務や給与の際の時間数の計算などを主にしています。
やりがいのある仕事をさせていただき、ありがたいです。
当時のデイケアのスタッフの方が、今は保健所でお仕事されていますが、今でも用事で保健所に行くと、私のことを覚えていてくださり、お声をかけていただくことがあります。
親身になって見守っていてくださったのだなあと、うれしく思います。
私にとってデイケアは、一度ドロップアウトしてしまった社会への、新たなつながりの第一歩を踏み出せた場所ではなかったかと、今思っています。